お手入れに関する注意事項

ジョージ ジェンセンのデザインを最大限に活かすには

Product care guide | Georg Jensen
ジョージ ジェンセンの製品は、生涯にわたってご愛用いただき、世代を超えて受け継がれるようにデザイン、製作されています。しかし、きちんとケアすることで、製品を末長くお使いいただけます。  

ジョージ ジェンセンのホームコレクションに使用されている素材、お手入れ方法、避けるべきことに関するガイドをご覧ください。  

 

ステンレススティール 

素材について 

ステンレススティールは耐腐食性に優れています。ステンレスという言葉は、実は素材がシミに強いということを指しているのではありません。表面の酸化皮膜が錆を防ぐとともに、「不動態抵抗性」が備わっているので、保護皮膜が傷ついても周囲に酸素があれば自ら新しい皮膜を形成します。  
  

クリーニング方法  

テーブルウェアと装飾品   
 ステンレススティール製のテーブルウェアや装飾品は、刺激性の少ない石鹸水と柔らかい毛のブラシまたはスポンジを使用して、ご使用後すぐに洗うことをお勧めします。特に酸含有量の高い食品(例: 柑橘類、マスタード、ケチャップ、マヨネーズ、油や酢のドレッシング、ホウレンソウ、ルバーブなど)は、表面を傷つけたりシミになったりする可能性があるため、しっかり落としてください。キャンドルホルダーに付着したロウを取り除くには、熱いお湯で洗い流し、柔らかい乾いた布で拭くとよいでしょう。頑固な汚れは、ジョージ ジェンセンのスティールポリッシュで丁寧に落としてください。スティールポリッシュは、特にミラー仕上げの表面で研磨作用を発揮する場合がありますのでご注意ください。ヘアライン仕上げのスティールを研磨する場合、仕上げを維持するために、研磨線に沿ってお手入れすることが大切です。   

カトラリー   
ステンレススティール製のカトラリーは、刺激性の少ないな石鹸水と毛先の柔らかいブラシまたはスポンジを使用して、ご使用後すぐに洗うことをお勧めします。特に酸含有量の高い食品(例: 柑橘類、マスタード、ケチャップ、マヨネーズ、油、ビネガードレッシング、ホウレンソウ、ルバーブなど)は、表面を傷つけたりシミになったりする可能性があるため、取り除く必要があります。  

避けるべきこと 

テーブルウェアと装飾品   
 ステンレススティール製のテーブルウェアやデコレーションを食洗器にかけることはお勧めしません。アイテムに傷が付いてしまううえ、塩分や洗剤が表面に黒い染みや斑点を付けてしまう恐れがあるためです。   

カトラリー   
カトラリーを汚れたまま放置したり、一晩水に浸けたままにすると、変色の原因となりますのでご注意ください。また、洗った後にカトラリーを濡れたまま放置するのは避けましょう。    

  

アルミニウム  

素材について

アルミニウムは耐腐食性に優れ、美しい明るい表面を保つことができます。  

クリーニング方法 

日常の洗浄とお手入れには、ぬるま湯と刺激性の少ない液体石鹸のご使用をお勧めします。毛先の柔らかいブラシ、または柔らかいスポンジをご使用ください。キャンドルホルダーに付着したロウを取り除くには、熱いお湯で洗い流し、柔らかい乾いた布で拭くとよいでしょう。アルミニウムには伝熱性が備わっているため、熱湯で洗浄するとキャンドルホルダーが熱くなることがありますので、ご注意ください。     

避けるべきこと 

ジョージ ジェンセンのアルミ製品は食洗機対応ではありません。  

   
 

真鍮

素材について

真鍮は、銅と亜鉛から成る金属合金です。合金は高い可鍛性を持ち、その流動特性により、比較的容易に鋳造し、美しい形状に成形することができる素材です。  

クリーニング方法  

日常の洗浄とお手入れには、刺激性の少ない石鹸水と柔らかいブラシまたはスポンジを使用し、柔らかい布で乾拭きすることをお勧めします。キャンドルホルダーに付着したロウを取り除くには、熱いお湯で洗い流し、柔らかい乾いた布で拭くとよいでしょう。頑固な汚れは、シルバーなどの貴金属に適した研磨剤の入っていないポリッシュで丁寧に落とすとよいでしょう。  

避けるべきこと 

ジョージ ジェンセンの真鍮製品は食器用として認可されていないため、装飾用としてのみご使用ください。これらの製品は食洗機では洗えません。  

  

木材

素材について 

オーク   
オーク材は、その美しさと温かみのある色合いから選ばれています。この木材は天然の素材であり、保護し、乾燥やひび割れから守るためにオイルが使用されています。   

アッシュ   
アッシュ材は、丈夫で耐久性があり、軽くてしなやかな木材で、簡単に曲げたり、さまざまな形に成形することができます。     

  

洗浄 

オーク   
オーク材は、刺激性の少ない石鹸水でブラシやスポンジを使って手洗いし、お湯で洗い流すことをお勧めします。両面洗いをすることで、製品の反りやねじれを防ぐことができます。製品を洗った後は、清潔な乾いたタオルですぐに拭いて乾かし、立てた状態で保管してください。表面の滑らかさを保つため、初めての洗浄ではスクラブスポンジを使用することをお勧めします。     

避けるべきこと

オーク   
木材に施された元の表面処理を維持し、乾燥や破損を防ぐため、製品を初めてご使用になる前にオイル処理を行ってください。製品の使用頻度に応じて定期的にオイル処理することをお勧めします。オイルを薄く塗布し、20 分ほど乾燥させます。必要であれば、残ったオイルを拭き取ります。グレープシードオイル、菜種油、ヒマワリ油、サラダ油など、一般的な無臭の家庭用オイルをご使用ください。オリーブオイルはご使用にならないでください。酸敗して木材を損傷する恐れがあります。   

木材を傷める可能性があるため、製品を水に浸さないでください。また、硬いものへの強い衝撃や極端な温度変化も避けてください。スチールウールで磨くと、木の表面にスチールウールの小さな破片が残り、それがタンニンと水分の影響を受けて、木が青く着色するため、絶対にスチールウールで磨かないでください。   

アッシュ   
アッシュ材の製品は食洗器には対応していません。表面を汚したり、傷つけたりするような食品を入れてご使用にならないでください。ボウルは、固い果物など、乾燥して油分を含まない食品にご使用いただけます。柔らかいスポンジや湿った布でのお手入れをお勧めします。製品を水に浸さないでください。研磨材は表面を損傷するためご使用にならないでください。  

  

ガラス

素材について

ジョージ ジェンセンの吹きガラスのデザインは、熟練した職人によって生み出されています。一見すると同じ製品が並んでいるように見えますが、よく見るとひとつひとつに個性があります。色ガラスは、透明ガラスがまだ赤熱している状態で色を付けており、その時の色を比較することができないため、彩度が異なっています。   

ウォーターグラスやワイングラスの一部は機械で製造されているため、吹きガラスに比べてはるかに高い精度で製造することが可能です。グラスがより均一な形状になり、一緒に並べると美しく見えます。  

クリーニング方法

すべてのドリンクグラスは食洗器で洗えますが、刺激性の少ない液体石鹸を使って手洗いすることをお勧めします。食洗器をご使用になる場合は、清潔な状態であることを確認し、詰め過ぎないようにしてください。お住まいの地域の水質に応じて、洗浄剤と塩のバランスを調整してください。グラスは鍋とは別の低温サイクルで洗うのが理想的です。    

避けるべきこと

グラスが割れる可能性があるため熱湯はご使用にならないでください。食洗器を正しくご使用になっていない場合、グラスに水垢が付着したり、腐食したりすることがあります。    

  

磁器

素材について

ジョージ ジェンセンの磁器製品には、表面に深みを与える透明な光沢のある釉薬が施されています。   

カトラリーをご使用になる際に、磁器に跡がつくのは正常です。初めてお皿をご使用になる時も、カトラリーの跡がつくことがあります。通常は、ウィーンチョークで跡を取り除くことができます。カトラリーの種類によっては、磁器に強く跡がつく場合があります。使用説明書に沿ってご使用ください。カトラリーの跡は正常な摩損と見なされ、取り除くことはできません。  

クリーニング方法

ジョージ ジェンセンの磁器製品は食洗器で洗えますが、中性洗剤で手洗いしてから、清潔な乾いたタオルですぐに乾かすことをお勧めします。そうした製品は電子レンジ、冷凍庫、オーブンにも対応しています。    

避けるべきこと

通常の磁器は、予熱したオーブンに入れたり、取り出して冷たいカウンターに置いたりしないでください。磁器を冷凍庫で冷凍した場合は、急速に加熱しないようにしてください。またコンベクションオーブンは局所的な温度差が大きく磁器に亀裂や破損が生じることがあるため、ご注意ください。重要なのは温度そのものよりも、温度と加熱/冷却中に発生する張力の差です。