GRAPE(グレープ) キャンデラブラム 383A

キャンデラブラム(燭台)383Aは、第一次世界大戦(1914-1918)の終わりごろにデザインされました。この時代は経済状況が非常に良く貿易も盛んであったため、銀細工師たちの下にも多くの仕事の依頼がありました。この頃に作られたジョージ ジェンセンの作品は、最も豪華な装飾が施されています。

1920年に制作されたこの5アームキャンデラブラム 383Aは、特徴的な装飾が施され非常に複雑な構造になっています。この作品にはジョージ ジェンセンらしい、アール・ヌーヴォースタイルの曲線美、有機的な構造、動植物のモチーフ使いなどの特徴が生かされています。
彫金師がひとつひとつの花のデザインに鎚目を入れて、シルバーに装飾が際立つように作業を進めます。

すべてのパーツが整い、合わせる段階までくると、このピースを完璧なライニングと角度に調整する作業が待っています。わずかなアームの高さや角度のズレで、作品の機能性を低下させてしまいます。